NihonLink London Guide / 仕事・就職
英国の雇用契約で確認すべき項目
英国で仕事が決まったとき、最初に見るのは給与額だけではありません。契約上のemployment status、勤務時間の変更権、試用期間、退職通知などは、働き始めてから生活を大きく左右します。
この記事の要点雇用契約は口頭でも成立し得ますが、employeeとworkerには主要条件をまとめたwritten statementを受け取る権利があります。曖昧な条件は、開始前に書面で確認しましょう。
まず雇用形態を確認する
英国では、employee、worker、self-employedなどの区分によって、受けられる権利と税務上の扱いが変わります。求人票に「freelance」「contractor」と書かれているだけで、実態まで自営業になるとは限りません。
- 自分はemployee、worker、self-employedのどれとして扱われるか
- PAYEで給与・税・National Insuranceが処理されるか
- 勤務時間と場所を誰が決めるか
- 仕事を断る自由や、代わりの人を立てる権利があるか
- 機材、経費、保険を誰が負担するか
Written statementで確認すること
employeeと一定のworkerには、主要な雇用条件をまとめたwritten statement of employment particularsを受け取る権利があります。Principal statementは原則として勤務開始日までに提供されます。
| 項目 | 確認内容 |
|---|---|
| 当事者 | 雇用主の正式名称・住所、自分の氏名 |
| 開始日 | 勤務開始日、continuous employmentの起算日 |
| 職務 | 職名、主な責任、業務変更条項 |
| 勤務地 | 通常勤務地、在宅、他拠点、海外勤務の可能性 |
| 給与 | 額、計算方法、支払頻度、支払日 |
| 勤務時間 | 曜日、時間、シフト、変更方法、残業 |
| 休暇 | 年次休暇、holiday pay、退職時の精算 |
| 試用期間 | 期間、評価、延長条件、期間中のnotice |
| 終了 | 双方のnotice period、固定期間なら終了条件 |
| 研修 | 必須研修、費用負担、退職時の返済条項 |
給与と勤務時間
年俸表示の場合、週の標準時間、無給休憩、残業の扱いを確認します。「必要に応じて追加勤務」の一文だけでは、実際の負担が分かりません。
- 残業は必須か、承認制か、時間外手当またはtime off in lieuがあるか
- シフトは何日前に確定し、変更・キャンセル時の扱いはどうなるか
- 給与にはservice charge、tips、bonusが含まれるか
- 交通費、制服、機材、在宅勤務費用の負担者は誰か
- 昇給・評価の時期と基準はあるか
休暇・病欠・notice
Annual leaveの日数だけでなく、bank holidaysを含むのか、繁忙期の取得制限、carry-over、退職時の扱いを確認します。Sick payについては、会社独自制度と法定制度が分かれている場合があります。
Notice periodは転職のしやすさに直結します。試用期間中と終了後で期間が異なるか、garden leaveや競業制限があるかも確認してください。
「後で説明する」は書面にする。
給与、勤務時間、休暇、在宅勤務など重要事項はメールで確認しましょう。
給与、勤務時間、休暇、在宅勤務など重要事項はメールで確認しましょう。
署名前の確認
- 求人票、offer letter、contractの条件が一致している
- 会社の正式名称と給与支払主体が分かる
- ビザスポンサーを名乗る場合、公式スポンサー登録を確認した
- 不明な控除や研修費返済条項がない
- 勤務時間を一方的に大きく変更できる条項を理解した
- 副業、知的財産、秘密保持、競業制限を確認した
- 開始前に必要なright to workの確認方法を把握した
理解できない条項がある場合は、その場で署名せず、Acasなどへ相談する選択肢があります。
公式・参考情報
制度や手続きは変更されることがあります。実際の手続き前に、以下の最新情報を確認してください。
